世界民俗学研究センターの研究・教育活動の一環として、2019年6月6日から10日まで、北海道室蘭市において都市民俗調査を実施しました。調査員は、関西学院大学社会学部島村恭則ゼミの3年生11名で、「社会調査実習」の授業として行なったものです。
調査テーマは、「民間宗教者と北海道岩木山神社」「清滝寺の霊泉と不動明王信仰」「天照教―戦後室蘭で生まれた新宗教―」「室蘭の座敷わらし」「労働者文化としての室蘭やきとり」「社宅街のくらしと記憶」「鉄鋼マンの生活誌」「現代の番屋―漁船乗組員の集団生活―」「イタンキ漁港と漁民のくらし」です。
かつて、アメリカの民俗学者、リチャード・ドーソン(Richard M. Dorson)は、都市民俗学黎明期の作品として、 Land of the Millrats (1981)を刊行しましたが、これはインディアナ州の製鉄都市をフィールドとした研究です。今回、室蘭をフィールドに選んだ背景には、本書の存在があります。
調査成果は、本年秋に世界民俗学研究センター、および島村研究室のホームページ上で公開の予定です。
現地調査でご協力いただきました室蘭の皆様に深く感謝申し上げます。
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